It’s gone!! Shohei!!
Big Fly! Ohtani-San!
大リーグ、エンジェルスの大谷翔平選手が現地時間2日のオリオールズ戦で2打席連続のホームランを放ちました。
これにより両リーグ単独トップ独走状態の30号に乗せると同時に、野球の神様ベーブ・ルースが残した「シーズン10試合以上に登板した選手のホームラン記録29本」という記録も102年ぶりに更新する記念すべき一打となりました。
さて、なぜ彼はあんなにホームランが打てるのでしょうか?
以前書いた記事の中でホームランの打ち方は打球角度と打球速度が重要だと解説しました。
大谷選手のデータを見てみますと、打球速度の2021年平均は時速約136キロ。20年の134キロよりは速いですが、19年(139キロ)、18年(140キロ)と比べれば速度自体は劣っています。
では打球角度はどうでしょうか?2021年の平均は、水平方向から上側に21.6度。18年は16.3度、19年は12.5度、20年は15.8度でした。今年はこれまでよりかなり角度がついて、打球を上げているのがわかります。
上記の数字は全打席の平均なのですが、その中のバレル率は(打球角度30度前後・打球速度158キロ以上の条件が重なった打球)14.2%とメジャー平均の5.4%を大きく上回っており、今期の量産ペースも納得する数字が表れています。
データを見る限り、注目すべきはやはり打球角度。
今回はそんな大谷選手がどうやって打球角度をつけているか?身体の使い方をお話ししていこうと思います。
外腹斜筋の伸縮
外腹斜筋とは脇腹をイメージしてください。
MLBの選手に多いのですが打球角度をつける方法として、打ちに行く際投手方向(右打者なら左脇腹・左打者なら右脇腹)の外腹斜筋を縮ませるような動きをします。
大谷選手のチームメイトのマイク・トラウト選手や、フィラデルフィア・フィリーズのブライス・ハーパー選手も同じような動きをします。投手方向から見るとボールを覗き込みに来るような、そんな形に見えます。
大谷選手はこれを足を上げるなどの予備動作は行わず、ヒールダウン(かかとを上げて下す)のみで行っています。
縮んだものは伸びる。この動作を入れることによってインパクト時に投手側の外腹斜筋が伸ばされ、打球に角度がつけやすくなりホームランが増えている原因の一つだと考えられます。
大谷選手のヘッドステイバックもこの動作があってこそなのかもしれません。
大谷選手だけの必殺技ではない
大谷選手は高校時代から160㌔を投げてNPBにも二刀流として入団し、間違いなく才能やセンスと言った類のものはある選手です。
しかし、この記事で解説した内容は何も大谷選手専用の必殺技でも何でもありません。僕のような草野球選手でも見様見真似で真似することができます。
大谷選手だけが他の人と違う身体の使い方をしてるわけではないのです。
毎日の活躍で、大谷選手だから出来る芸当だと思ってしまう方は少なくないでしょう。
ですが、動作解析をすると僕たちも同じように身体を動かすことは出来るのです。
決定的に違うのは身体の操り方のみ。大谷選手もこの形を作り上げるまで数えきれないくらいの思考と失敗を繰り返したかもしれません。
だからこそ、全ての人に可能性があります。
自分にあんなホームランは打てないと嘆くのではなく、どういう動きをしているんだ?と興味を持って調べてみることから始めてみましょう。
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