皆さんは練習や試合で
どんな長さのバットを使っていますか?
恐らくほとんどの方が
83〜84cmの長さを使っていると思います。
85cm以上だと扱いづらいと感じる方も多いでしょう。
飛距離を出すという目的が大前提で
これまで練習方法や感覚をご紹介してきましたが
今回はその中でも
- 長いバットを使うメリット
- その練習方法
これらについて詳しくお話ししていきたいと思います。
バットの長さ
そもそもバットが長いと扱いづらく感じるのは何故でしょうか?
当たり前ですが
バットは長ければ長いほど芯が身体から遠ざかります。
それをそのまま振り下ろすと
ストライクゾーンを通過するバットの軌道は
真芯より根っこの部分になります。
https://baseballmasato.hatenablog.com/entry/2018/12/10/090613
画像はこちらからお借りしました。
軟式の複合バットならまだしも
硬式×木製バットであればバットが折れまくってしまうでしょう。
具体的なコースで言うと
インハイまっすぐを捌くのに
83cmと86cmのバットを使うとします。
長さだけで言えばたった3cmの差しかありませんが
肘抜きや手首をコネない等の技術的な部分で見ると
難易度が格段に上がるのは86cmのバットです。
- 「肘抜き」の記事を見ていない方はこちらから
試合で使うバットは重さも長さも
自分で操れるものを選べと小さい頃から教わってきていると思うので
長ければ長いほど難易度が上がる分
わざわざ長めのバットを選んで使う人は少ないかと思います。
では長いバットのメリットとはどんなものがあるのでしょうか?
ノックバットはなぜ長くて軽い?
野球をやったことがある人であれば
一度はノックバットに触ったことがあるかと思います。
一般的にノックバットは
- 長さ90〜92cm
- 重さ580g〜600g
このような規格のバットがほとんどです。
長さの割に軽いので
素振りで振ると「ぶおん!!」と豪快な音が鳴りますよね。
ノックはポジション毎に打っていくので
操作性が非常に大事です。
なのでノックバットのほとんどはバットコントロールがしやすいように
かなり軽めになっています。
では長さは何故でしょうか?
それは遠心力を使えるからです。
外野フライを打つにはノッカーにある程度
力が必要と思われがちですが
バットの遠心力を上手く使えれば
力が無くともどこまでも伸びていく打球が打てます。
2018年に勇退された智弁和歌山高校の高嶋監督は
あの年齢(74)でも外野ノックを簡単に打っていました。
2014 03 24 智弁和歌山高校 シートノック【ノッカー高嶋監督】
つまりこれをバッティングに置き換えると
長いバットの遠心力を上手く扱えれば
バッティングにおいて飛距離をより出しやすくなる
ということです。
バットの操作性を高める
さて、理屈を理解したところで実際にやる練習はと言うと
さほど変わりません。
このブログでも紹介している
置きティーやロングティーをノックバットでやってみましょう。
【早出練習】西武・山川穂高&森友哉 2人並んでのロングティー
私もこの動画の中で使用しているのは
ノックバットです。
バットが長い分
インサイドアウトの軌道をより意識しなければ
ドアスイングとなり打球は失速していきます。
そしてもう一つ有効な練習方法は
外野ノックを打つことです。
出来るだけ高いフライで
伸びていく打球をイメージして
力んだり上半身だけで操作しようとすると
ドライブ回転や失速していく打球になります。
それから外野ノックを打つ人は
フォロースルーで手を離す人がほとんどですよね。
その辺りも意識してみるといいかもしれません。
- 「フォロースルー」の解説はこちらから
実際の試合では
練習で90センチ台のバットを振って扱えるようになると
試合で83〜84cmのバットを使うのに逆に違和感を覚えるかもしれません。
私の友人は86cmの木製バットを
大阪にありますすみれスポーツさんでオーダーして
試合で使用していました。
高品質な木製バットを手ごろな価格でオーダーできます。
野球YouTuberのAchuさんが使っていることでも有名です。
ぜひ色々手に取って試してみてください。
参考までに
ノックバットのバランスと
試合用バットのバランスのギャップを埋めたい方は
BCワークスのノックバットを使ってみるといいかもしれません。
普通のバットバランスで
ノックバットの
- 軽さ
- 操作性
- 長さ
これらを兼ね備えている優れものです。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
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