読者の皆さんはいつから野球を始めましたか?
私が子供の頃は小学校4年生(10歳)から部活動に入れたので本格的に取り組んだのはそこからでした。
その頃の記憶を辿ると、とにかく
- 上から叩け
- ゴロを叩きつけろ
- フライを打つな
このよう指導が多かったように思い出します。
ですので
- ホームランを狙え
- フライを打て
と教わったことがある人はごく稀なのではないでしょうか?
https://www.youtube.com/watch?v=g47_abkyTJw
(画像はこちらからお借りしました)
昨今話題になったフライボール革命の浸透により
昔ほどゴロ打ちを強要されなくなったかに思いますが
実際にまだ筋力もついていない子供たちに
ホームランを打たせるにはどうしたら良いのでしょうか?
今回はその方法についてお話ししていきます。
打ちたいと思わせる
私はまだ人生で柵越えホームランを打ったことはありませんが
フェンス直撃やエンタイトルツーベースなど
よりホームランに近い打球は打ったことがあります。
その打球を打った時に思うのは
次の打席も打ちたい!
次こそスタンドインだ!
と欲まみれの気持ちです。
試合中にこの気持ちになってしまうと
力みに繋がったりドアスイングになりがちですが
子供たちに大事なのは
その打ちたいという気持ち持てているか?という点です。
先程の私の少年野球時代を例に出すと
- ヒットの延長がホームラン
- 上からゴロを叩いてヒットを打つのがいいんだ
- フライをあげたら怒られる
と本気で思ってました。
こんなこと思ってたらホームランなんて狙うわけないですよね。
ゴロを打つためにひたすらダウンスイングの練習ばかりしていました。
しかし逆の考えだとどうでしょうか?
- ホームランの打ち損ないがヒット
- フェンスまで飛ばすぞ
- 高いフライを打ち上げてやる
この感覚を持つと、少なくともダウンスイングをやろうとしません。
レベル〜アッパー気味なスイングで外野に飛ばそうとするんです。
この気持ちを持ち続けるといつか必ずホームランは打てます。
具体的な練習方法について説明していきます。
成功体験を積み重ねる
ホームランを打ったことがある方、思い浮かべてみてください。
スタンドに入れる感覚ってありませんか?
- この角度は入った
- 張ったボールをタイミングどんぴしゃで捉えた
- インパクト覚えてないけど打った瞬間わかった
感覚は千差万別だと思います。
では身体の出来てない小学生に
この感覚を味わってもらうためにはどうするべきか。
答えはシンプルに
その子がスタンドに入れれる距離で打たせるです。
例えばセンターバックスクリーンにホームランを打ちたいけれど
60メートルくらいしか飛ばせない子がいるとしたら
セカンドベース付近からバックスクリーン目掛けて
ホームランを打つ練習をするのです。
この練習はフェンスを越える感覚を覚え込ませる
という目的で行います。
バックスクリーン弾の場合は
打った打球がボードに直撃してドン!と音が聞こえます。
近い距離とは言え、その子は柵越えホームランを体験できるのです。
これがその子の自信となり野球がどんどん面白くなる原動力となります。
「また打ちたい」と思えば
必死にホームランを打てたスイングを繰り返し練習します。
その距離である程度打てるようになってきたら
5メートル、10メートルと下げていき同じように柵越えを狙います。
ホームベースまで戻ってきて
そこでも打つことが出来れば文句なしですが
セカンドベースからマウンドまでのどこかで
スタンドに入れれなくなる子がほとんどだと思います。
その壁に当たったとき
改めて指導者や親の方が
バットの使い方や身体の使い方を教えてあげましょう。
食事と睡眠をしっかりとって
身体を大きくすることを教えてあげることも大事です。
「また打ちたいけど、今のままじゃだめだ」
「どうしたら打てるようになるんだろう?」
この疑問を持たせることが出来れば
その子の成長速度は飛躍的に伸びると思います。
軟式の場合は複合バットも一つの手
軟式特有の複合バットを使うことも
ホームランを打つ感覚を養うのにお勧めです。
ミズノのビヨンドマックスシリーズ
ZETTのブラックキャノンシリーズ
ローリングスのハイパーマッハシリーズ
近頃の複合バットはホントに良く飛びます。
種類も豊富にあり、ウレタン素材からカーボン素材まで
自分に合ったバットを選べます。
ただ一点
普通の金属バットよりかなり高価です。
その分飛距離は間違いなく保証できます。
一つの手段として考えてみてください。
将来的を見るか今の結果か
ホームランを打たせることを勧めた理由のもう一つが
子供の伸び代に蓋をしないためです。
上のレベルに行けば行くほど
小さくまとまってプレーしている選手は活躍出来る確率が下がります。
プロやメジャーまで考えていたら
学生時代からゴロで相手のエラーを狙うスイングや
当てるだけのスイングでは将来性がありません。
そのレベルまで行けるのは本当に一握りでしょうが
その子の将来なんて誰にも分からないのです。
秘めている可能性を目一杯使って欲しいのです。
「僕には・私には無理だ」と思ってしまう子が周りにいたら
一度まずスケールの大きい話しと練習をさせてみませんか?
野球の魅力を身体の隅々まで覚え込ませて、楽しませましょう。
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