今日は私の打撃フォームについてお話します。
皆さんはバッティングをする際、自分の悪い癖を理解していますか?
私の場合、色んな悪い癖が思い浮かびますが
全ての元を辿れば力みが原因になっていると思います。
この力みは色んな状況で出てきますよね。
- チャンスの場面(一本出して打点につなげたい)
- 最終回の先頭バッター(まず出塁しなければ)
- サヨナラの場面(ここで打てばヒーロー)
主に打席で余計なことを考えてしまうことが原因であり
メンタル面かと思われがちですが
フォームの段階で力みを少なくなる方法も必ずあると思います。
今回は私がそのようなフォーム作りに至るまでと体験を交えたお話しになります。
力まないフォームとは?
私はこれまでの野球人生色んなフォームを試してきました。
- 神主打法のように常にバットを揺らし動かしている
- 足を上げて反動をつけてみる
- ノーステップで頭のブレを抑える
他にも細かいところをあげるとキリがありません。
どれも試し始めた頃はよかったのですが
継続して結果を残し続けることはできず
試行錯誤の日々でした。
メジャーの技術
そんな中で去年の春先から私が参考にした選手は
以前にも紹介したMLBフィラデルフィア・フィリーズ所属の
ブライス・ハーパー選手の打撃フォームです。
https://www.youtube.com/watch?v=qB7BWB0amkk
(画像はこちらからお借りしました)
ハーパー選手のフォームはバットを最初肩に乗せて
投手のモーションに合わせてトップを作っていくフォームです。
動画はこちらから引用いたしました。
この構えを取り入れてみることにしました。
バットを寝かせておく位置は余計な動作を入れたくなかったので
寝せてる状態からバットを立てるだけで
トップの位置が決まるような場所にセットしてみました。
押し手の膝の位置もやや高めに置いて
トップから一気に加速してボールを迎え入れるような意識です。
意外と上半身の方は違和感なく変更できていったのですが
問題は下半身の方にありました。
写真の通り
足の位置を肩幅より広めに構えていたのですが
地面に足がロックされる感覚を覚え
これでは下半身をうまく使えないと感じました。
- タイミングをとる動作
- 体重移動の邪魔にならない形
これらを探して試していると
脚幅を肩幅より極端に狭くする形がしっくりきたのです。
この時、左足を半歩背中方向へ引いてボールを見やすくする意識
も入れています。
すると踏み込む際の動きがかなりスムーズにいく感覚もあったので
本格的に取り入れてみました。
イメージ的に
各関節に緩みというか余裕がある感覚です。
タイミングをとるのに初めは苦労したものの
動き出しが滑らかになるように
少しずつ足の位置や肘の角度を調整していきました。
その結果
前から打席で必ず意識していた力みを取ろうという考えすら無くなり
今までで1番楽に振れるフォームを作ることができました。
前傾姿勢
もう一つ意識したのが骨盤の前傾姿勢です。
マウンドから見ると右バッターの私が
体幹と股関節が逆「く」の字になっているような
そんな形に見えるイメージです。
この姿勢にすると体幹あたりに力が入るので
下半身から上半身への連動性が高まります。
さらに
- 内角は逆「く」の字による空間が出来るので肘抜きしやすくなる
- 外角は目が近くなるので以前より遠くに感じない
- 股関節から地面を蹴れる感覚でより大きく地面反力がもらえる
私はこのように感じました。
人によって合う・合わないあると思いますが
ぜひ試してみて欲しい姿勢です。
固定概念
まとめますと
- 始動前に肩にバットを乗せておく
- 左足を半歩背中方向へ引いて幅も狭くする
- 前傾姿勢を作る
このような意識で
私なりのフォームを作ってみました。
色んなメリットがありましたが
その中でもボールが見やすくなったことは自分でも驚きでした。
以前西武〜中日の和田一浩選手が
極端なオープンスタンスの理由を聞かれた際
「元々キャッチャー出身なので投手からのボールは両目で見たい」
と答えていました。
確かに半身に構えて片目で追うより
ボールを楽に追える感覚を私も感じました。
目の緊張は下半身の力みに繋がると言われています。
そういう意味でも
あの極端なオープンスタンスでしっかりボールを見ていたおかげで
首位打者や最多安打のタイトルを取ることが出来たのかもしれませんね。
私も凝り固まった固定概念を無くし
一つの技術を野球のプレー全てに応用するような
そんな意識でプレーしていきたいと思います。
ここまでご覧いただきましてありがとうございました。
日本の選手だけではなく
海外の選手の打撃フォームや打撃理論を参考にすると
新たな発見があるかもしれません。
ぜひ色んな角度から野球を見て体験してください。
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