皆さんはセカンド牽制についてどう思われますか?
ランナーが二盗する確率と比べれば三盗は少ないので、そこまで重要じゃない
このように考える人もいるかと思います。
今回お話しする内容は、あくまで私個人の意見です。
ご理解頂いた上でご覧ください。
走塁の意識
私たちの行なっている草野球ですと
「ランナーから投手への意識」
このレベルがハッキリ分かれていると思います。
と言うのも学生時代と違い体力が無限にあるわけではありません。
真夏の試合のWヘッダーなんて地獄です。
となればどこで体力を温存するか
この答えが塁上になるんです。
例えば守備機会で
体力温存するために、外野に打球が飛んで来ても「追いつけなくていいや、疲れないように走ろう」などとチンタラ走る人はいませんよね。
ですが塁上の場合
・疲れるし戻れる距離でリードを取っておこう
・盗塁するつもりはないけど進塁してチャンス広がるために体力残しておこう
全選手がそうとは限りませんが、特に一塁ランナーの状態で誰しもが考えたことあるのではないでしょうか?
ではこれが二塁ランナーになるとどうでしょう?
一塁ほど牽制の頻度は下がりますし、セカンド・ショートもファーストのようにぴったりベースに張り付いて動かないなんてことはありません。
そもそも本職の投手としてずっとやってきた人が少ないのも草野球です。
野手上がりの投手でセカンド牽制のやり方が分からない人も多いと思います。
ランナー自身もセカンドまで来たら
「ヒット一本で帰れるからスタートの意識強く持とう」と考えるものです。
つまり草野球において1番走塁意識(帰塁意識)が薄れるのは二塁ランナーだと私は思います。
ではそのフワフワしてるランナーをアウトにするためにはどんな練習が必要なのでしょうか?
センターラインの固定
野球で重要なセンターラインはご存知ですか?
投手・捕手・二塁手・遊撃手・中堅手
この5人のことです。
草野球では難しい問題ですがこの5人が毎回固定できるチームは強いです。
出来ているチームは正直羨ましすぎます。
と言うのもセカンド牽制においてこの5人の動きが非常に重要なのです。
一般的なセカンド牽制は
①二塁手か遊撃手が牽制のサインを出す
②投手と捕手がそれを確認する
③二塁ベース上に入る直前に捕手が投手へ合図を出す
④投手は振り返って二塁ベース上へ投げる
⑤中堅手は逸れた時のためにカバーに入る
大まかに言えばこのような流れです。
捕手を挟まないパターンもありますし、二塁手と遊撃手どちらか固定でサインを出しているチームもあります。
センターがコソコソとやってきて二塁につくパターンも見たことがあります。
ただの守備機会であれば助っ人メンバーや新入団選手でも特に心配はいりませんよね。
しかしこのセカンド牽制においては
・牽制に入るタイミング
・二塁手・遊撃手の動き
・捕手からの合図のスピード
・投手の牽制の動きの慣れ
これらが全て一致するのは固定メンバーでも練習を重ねなければ難しいところです。
なので可能であれば5名
難しいのであれば投手・二塁手・遊撃手の3名を固定出来ればチームプレーとして上手くいくと思います。
長打を打たれたバッターにこそ
相手バッターが気持ちよく外野オーバーの打球を放ち、二塁上で止まるシーンを想像してください。
エンタイトルツーベースでゆっくり回ってきた後など尚更いいです。
点差やイニングにもよりますが、少なからず気持ちに隙が出てますよね。
その瞬間流れるようなサインプレーで二塁ベース上にボールが送られる。
ランナー慌ててヘッドスライディングするもタッチアウト。
最高です。
嫌な流れも一気にこちらに引き寄せられます。
相手がチャンスを潰して1番盛り下がるのは塁上での牽制アウトだと私は思います。
そしてこの牽制を見せることにより、警戒はされますが
その警戒によりセカンドランナーの動きが鈍くなって、ヒット1本で返ってくる確率がグッと下がるはずです。
常時140キロ投げるために練習して打たれないようにするよりも
牽制の練習をしてランナーの進塁を足止めし、得点率を下げるやり方の方が草野球人にとっては現実的だと私は思います。
さらにこの練習は必ず選手それぞれのタイミングの把握と、良かった・悪かったを声に出して会話することが非常に重要です。
繰り返し行うことでチームメイトへの信頼感も増していくと思います。
守備でいいリズムを作ることが出来れば自然と攻撃にもいい流れで入り、得点に結びつきます。
野球において最初から塁に出さず打ち取ることも大事ですが
打たれた後にどう対処・ケアしていくか
これを考え実行できるチームは強いです。
その第一歩としてセカンド牽制の練習をしてみてはいかがでしょうか?
100回練習して1試合に1回刺せるチャンスがあるかどうかですが
流れそのものを変えてしまうビッグプレーです。
ぜひ試してみてください。
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