皆さんはこの二つの練習をどのようにお考えですか?
私の場合
全体練習
→チーム力を高めるために行う練習
例 シートノック・ケースバッティング・投内連携
個人練習
→個々が持っている課題をクリアするために行う練習
例 ゴロ捕球・ティーバッティング・キャッチング練習
このように分けて考えています。
こう見ると当たり前のように感じますし、皆さんも頭の中では分かっているかと思います。
今回は、この当たり前をもう一度考え直してみたいと思います。
第1回WBC戦士・元プロ野球選手「藤田宗一」が考えたプロテイン!!
シートノックで生まれる弊害
例えばシートノックを受けていて、守備能力の向上に役立つと思いますか?
https://www.daily.co.jp/baseball/2019/03/18/0012158755.shtml
(画像はこちらからお借りしました)
私は思いません。
なぜならシートノックは試合のリハーサルだからです
シートノックで得られるのは
- 連携プレーのタイミング
- カットマンとの距離感
- 選手の送球の癖
個人ではなくチーム力の向上が目的なんですね
しかし、よくシートノックでエラーしたり送球ミスした選手に対して成功するまで打ち続ける指導者いますよね?
あれは成功体験を植え付けたいのかもしれませんが、守備の能力向上・チーム力の向上には全く意味がないと私は思います。
まず、エラーや送球ミスが出た時点で一度選手に「なぜそのミスをしたのか?」考える時間や会話が必要です。
それをエラーした選手に対して、一連の流れを止めて成功するまでやり続けるのは良い選択とは思えません。
同じミスを繰り返すようなら一度ノックから外れて、ゴロ捕球や送球フォームをチェックしてから再度ノックに混ざるべきです。
そしてミスをした選手は「今の自分に何が足りないのか?何が出来ていないのか?」
これをもう一度考え直しましょう。
・打球判断をするための姿勢
・捕球からステップまでの足の運び
・送球の再現性を高めるためのフォームチェック
この辺りを個人練習で繰り返し行うことで自分の技術として身につけます。
そしてまたシートノックで試合の流れをイメージして試します。
大事なのは守備の一連の流れで技術が身についているか確認することです。
この個人練習や失敗したプレーに対して反省を行わずに、またシートノックからやっても上手くいくわけがありません。
守備の順序
- 打球判断
- 打球へのチャージ
- 捕球
- 送球までのステップ
- 送球
試合の守備ではいいでしょう。
試合での最終目標はアウトを取ることですから。
捕球で弾こうが送球がショートバウンドしようがアウトになれば試合中はOKです。
ですがシートノックは試合の為の準備。
出来る限り不安要素は解消し、試合に臨みたいですよね。
なのでまず苦手な自分のフェーズを見極めること。
そこが分かったら徹底的に課題克服の為に練習あるのみです。
決してシートノック中に完璧な捕球・送球を覚え込ませようとさせてはいけません。
シートノックはリハーサル。
個人練習はリハーサル前の台本読み。
このような感覚を持っていきたいものです。
個人練習に相手がいる有難さ
さて、スポ少や学生野球の場合は毎日放課後に全体練習をやる場合が多いと思います。
であれば全体練習終了後か、早朝練習で自分の課題と向き合いますよね。
しかし草野球のほとんどのチームの場合、リハーサルをやる機会は週に2回(日曜のみか休みが合えば土日)あれば良い方だと思います。
こうなってくるとより平日の仕事終わりや空いた時間が大事になります。
前週の試合or全体練習で見つけた課題を平日に克服へ向けて取り組み、週末にお披露目する。
この平日の時間が草野球は非常に大事です。
ただし、言葉通り本当に個人練習。
壁あてやバッティングセンターに行くしかない場合がほとんどです。
https://www.tokyo-sports.co.jp/baseball/npb/1801569/
(画像はこちらからお借りしました)
キャッチボール相手と場所を確保できればそれだけで最高です。
どんな環境でも個人練習を疎かにせず、全体練習の質を上げて、試合に万全の準備をしていきましょう。
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