2020-05-30

山岡投手・千賀投手の共通の下半身の使い方

 こちらは福岡ソフトバンクホークスの千賀滉大投手です。

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引用元:https://www.hb-nippon.com/sp/news/36-hb-bsinfo/30838-bsinfo20180305002

186㎝84㎏。昨年3月29日の対西武戦に開幕投手で161km/hを記録した投手です。

また9月6日の対ロッテ戦にて史上80人目のノーヒットノーラン達成を達成し、最終的にはリーグ最多227奪三振を奪って最多奪三振のタイトルに輝きました。

シーズン227奪三振は平成生まれでは歴代最多となります。

 

次にオリックスバファローズの山岡泰輔投手です。

 

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https://hochi.news/articles/20190503-OHT1T50051.html

172㎝68㎏とプロ野球選手の中では小柄な投手です。

 

ですが球速は最速152km/h。

変化球もスラッター・チェンジアップ・スプリットなど多種多様な球種を操り、昨年は最優秀賞率のタイトルを獲得しました。

 

山岡投手は以前

 

身体を縦に使う

 

の記事でもご紹介させて頂いた投手です。

 

今回は日本を代表するこの二投手に共通するピッチングでの身体の使い方をお話ししていきたいと思います。

 

「く」の字ステップ

お二人の投手の踏み出し足の(右投手なら左足)形に注目してください。

 

脚の形が平仮名の「」の字になっていませんか?

 

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これは踏み込む脚を真っすぐに伸ばした場合よりも、「く」の字型のステップの方が踏み込む脚が外回りしない為、必要以上に回転運動を生み出せません。

つまり膝の開きを抑えることが出来ます。

 

並進運動の際によく膝が割れる(開く)選手を見たことがありませんか?

 

膝が割れると

 

  • 体重移動のエネルギーロス
  • 体幹がブレてコントロールが定まらない
  • 下半身からの連動性が使えない為、肩や肘に負担がかかる
このようなデメリットがあります。
 
これらをを無くすためにも非常に有効な身体の使い方です。

 

また、「く」の字型のステップはフィニッシュでの軸足の蹴りが高くなる傾向にあります。

これは膝の開きが抑えられると溜まった下半身のエネルギーを体重移動によって、余すことなくボールに乗せれるからだと考えられます。

 

身体の馬力はあるのに投げるボールに威力がない方は、この辺りを改善するために「く」の字ステップを取り入れてみてもいいかもしれません。

 

山岡投手が小柄な体型なのにも関わらず152km/hの球速を出せる要因もこの辺りにあるような気がします。

 

ちなみに踏み込み足を真っすぐ伸ばして活躍されている投手もたくさんいます。

 

  • 楽天イーグルスの則本投手
  • 日本ハムファイターズの吉田輝星投手
  • シカゴ・カブスのダルビッシュ投手

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https://tuttataka.com/norimototakahiro-zyounetu-1239(引用元)

 

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http://zubastation.com/archives/cat_327984.html?p=4(引用元)

 

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https://full-count.jp/2017/08/28/post81478/(引用元)

この足を真っすぐ伸ばす形はヒップファースト(お尻から向かって行く動き)から、こうなっていくとイメージされる方も多いと思います。

 

学生時代指導を受けた方も多いのではないでしょうか?

 

こう見ると実際のところ踏み込み脚を

 

  • 「く」の字型
  • 真っすぐ伸ばす

身体の相性の関係もあるせいか、一概にどちらがいいとは言い切れません。

 

その人の 股関節の柔らかさや骨盤の前傾・後傾具合によっても、合う・合わないがあるかと思います。

 

試される方は、あくまで新しいキッカケの一つとして取り入れてみてもいいかもしれませんね。

 

いかに自分の身体を効率よく操るか

 

今回は「く」の字ステップについてご紹介してきましたが、野球においてフォームの正解という概念は存在しないという事を皆さんには理解して頂きたいです。

 

特に投球動作においては

 

  1. まっすぐ立つ
  2. 軸足を少し曲げて並進運動
  3. 前足が着地と同時に軸足を内旋・前足を外旋
  4. 腰・胸・肩を回転させパワーを生み出す
  5. 最後に伝わってきた指先で弾く

簡潔に言ってもこれだけ複雑な動きをするのです。

人それぞれ骨格も筋力も違うのに、科書通りの投げ方が人類全員に当てはまるわけがありませんよね。

 

プロの方もそうです。

 

自分に合った身体の使い方を模索し辿り着いたのが現在のフォーム。

そして来年にはまたアップデートしているかもしれません。

 

皆さんもまずは自分の身体をどう使っているか把握しましょう。

動画などで保存しておくと後からどう変わったか見返せていいです。

 

そして色んな動きを一定期間継続して試してみてください。

一日行っただけで得られる技術などこの世にありません。

 

投球フォームに悩んでいる方へこのお話しが少しでも参考になれば幸いです。

ここまでご覧いただきましてありがとうございました。

 

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