投球動作の難易度の高い動きと言えば皆さんどの部分を思い浮かべますか?
私は並進運動とテイクバックだと思います。
ちなみに二段モーションは投手自身がその動作始動のタイミングを計りやすいは有効なテクニックになり得ます。
今回はその動作の際のグローブの動きについてお話ししていきます。
グローブの位置をどこに置いているか
ワインドアップやノーワインドアップでは、上半身の動きと足を上げる動作の連動が見られます。
セットポジションではグローブの位置を最初から変えずに足を上げる投手もいます。
グローブを置く位置として多い例が
- 顔周辺
- 胸の前
- ベルトの前
この3箇所に分かれると思います。
ここで足を上げる動作のバランスとグローブをセットする上半身の動きのタイミングの関係性を追ってみましょう。
・高い位置(顔周辺)にグローブをセットし足を上げてもそのセットの位置が変わらない投手
https://gamp.ameblo.jp/fire-hearts-r-33/entry-12461189287.html
(画像はこちらからお借りしました)
こちらのタイプの投手はブレが少なく重心が軸足に乗りやすくなります。
さらに肩甲骨と上半身を柔らかく大きく使うことも期待出来るので、一連の動きの中で確認してみて下さい。
・高い位置にセットしたグローブを足を上げると同時に下げてくる投手
こちらの参考画像がなくてすみません。
こちらは体幹部に軸を作った後に投球方向への移動の勢いがつきやすくなります。
低い位置にセットしたグローブを足を上げると同時に上げてくる投手
こちらは足を上げる反動を動作に生かすことができます。
低い位置にセットしたグローブをそのままの位置で始動していく投手
https://column.sp.baseball.findfriends.jp/?pid=column_detail_amp&id=097-20190215-13(画像はこちらからお借りしました)
こちらは上半身のリラックス感が高まります。
一般的にこのときの上半身の動きは強い球を投げたいという表れです。
上半身が動かない投手は安定性を重要視していると言えるでしょう。
また、最も足が上がったポイントでいったんグローブを静止させる投手もいれば、動きを止めず流れるように並進移動に入る投手もいます。
自分のフォームがどうなっているかここで一度確認してみましょう。
上腕の位置とグローブの位置
投球動作の中で投げたボールの威力が決まるのはリリースポイントです。
そのリリースポイント前の動きとして、タイミング良くトップの位置をつくることが非常に大切です。
その過程でセッティングした上腕がどの位置にあればスムーズにトップをつくれるのかを試しておくといいでしょう。
テイクバックの取りやすさから、あらかじめ低い位置にセットしておくという人もいれば、高い位置に置いておいた方がトップに近いと感じる投手もいるはずです。
ただ、ランナーがいる場合のケースではグローブの位置が低いとトップの位置まで上げる時間がロスになります。
牽制のことも考えなくてはなりません。
投球モーションのタイミングやグローブをセットする位置を微調整しながら、自分に最適を探る取り組みが大切です。
普段無意識で行なっていることを意識化してみるとバランスが良くなったり、スムーズな体重移動が促進されたりするかもしれません。
ちなみにグローブ位置の目的別のポイントとしては
球威を上げたい
→高くグローブをセットして足を上げたらベルト付近に下ろす。もしくはベルト付近にセットしておいて足を上げると同時に手も上げる。
コントロールを安定させたい
→セットしておいたグローブの位置を動かさない
力んでしまう
→ベルト付近の低い位置にセットする
足を高く上げて反動を使いたい
→足を上げるスペースを確保するように手を高い位置にセットする
このようになります。
是非参考にしてみてください。
自分のチェックポイント
まとめますと
①捕手とのサイン交換のときのポジション
②モーションを起こす所作からステップ足を上げる動作
このポイントまでの動きを確実にチェックしていきましょう。
そしてまずはグローブの位置で足が上がりやすいポイントを探り、足を上げる動作と上半身の動きで感覚の良い動作のパターンを探ってみましょう。
2人いる場合は、足を1番高く上げた瞬間に横にいるパートナーからボールをトスしてもらってそれをキャッチしてピッチングしてみます。
ボールをトスする位置を顔・胸・ベルト付近と位置を変えてもらい片足で支える安定感やフィーリングを比べることができます。
かなり細かくお話ししましたが自分の理想のボールを投げるために、一つ一つの動作確認と動きを邪魔しない位置を見つけ出し、パフォーマンスを上げていきましょう。
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